生命保険を検討するとき、必ず出てくるのが
- 掛け捨て型
- 貯蓄型
という選択肢です。
「どうせ入るなら貯蓄型のほうが得?」
「掛け捨てはもったいない?」
私も漠然とそう思っていました。
しかし、遺族年金などの公的保障を確認し、わが家の必要保障額を試算してみた結果、考え方が少し変わりました。
この記事では、我が家のケースを参考に、仕組みから比較しています。
掛け捨て型とは?
特徴:
- 契約期間内に支払い条件を満たすこと(対象の方が亡くなるなど)が発生しなければ、保障を受けられない。
- 支払い済の保険料は返ってこない
- 保険期間が定まっている商品が多い
- 貯蓄型に比べて保険料が手頃なことが多い
例:
- 定期保険(あらかじめ設定した一定期間のみ保障されるシンプルなタイプの死亡保険)
- 収入保障保険(死亡したとき以後、契約時に定めた満期まで年金が受け取れる)
など
メリット:
✔ 保険料が手頃
✔ 必要な期間だけ保障を持てる
デメリット:
✖ 満期後に何も戻らない
✖ 長期加入で万が一のことが起こらなければ総支払額は大きくなる
貯蓄型とは?
特徴:
- 「万一の保障」と「貯蓄」のダブル機能を持つ
- 一生涯保障される商品と保険期間が定まっている商品がある
- 掛け捨て型に比べて保険料が割高になりがち
- 「契約者貸付制度」(保険会社からお金を借りることができる。貸付利率が低く、返済時期も柔軟性が高いことが多い)を利用することができる
- 相続税対策にもなる(死亡保険金の受取人が相続人の場合、500万円 × 法定相続人の数 = 非課税限度額 となり、これを超える部分が相続税の課税対象となる。参考:国税庁|相続税の課税対象になる死亡保険金)
例:
- 終身保険(保障が一生涯続く死亡保険)
- 養老保険(満期まで生存していると満期保険金を受取れる死亡保険)
- 個人年金保険(60歳や65歳など、あらかじめ決めた年齢から、一定期間もしくは生涯にわたって年金を受け取れる)
など
メリット:
✔ 解約時や満期時にまとまったお金を受け取れる
✔ 強制的に貯蓄できる
デメリット:
✖ 保険料が割高
✖ 短期間で解約すると支払い済の保険料よりも少ない金額しか返ってこない傾向がある
月額保険料の比較(我が家のケース)
次の条件で複数社シミュレーションしてみました。
- 万が一の時にもらえるお金:2,000万円
- 保険に入る人:男性、40代
- 保険期間:亡くなるまで(比較のため、掛け捨て型は80歳(日本人男性の平均寿命を想定)までと設定)
月額保険料はおおよそですが次のとおりでした。
- 貯蓄型(終身保険):月3~4万円台
- 掛け捨て型(定期保険):月1万円台
差は月2~3万円程度です。
ただし、貯蓄型(終身保険)の場合には基本的に「解約返戻金」(「掛け捨て」にはない、貯蓄型の特権。解約時にまとまったお金が戻る。※いつ解約するかによって戻ってくる金額は大きく変わります)などがあり、そもそもの「仕組み」が違うので「月2~3万円も高い!」と単純に比較はできないと思います。
加入したい保険の仕組みをよく確認し、メリット・デメリットと、それぞれのご家庭の事情に照らし合わせて適切な保険を選ぶのが重要だと思います。
公的保障を踏まえるとどうなる?
「遺族年金」などの公的保障があることを踏まえると、
- 本当に必要な保障額は思っていたよりも少ない場合もある
- 保障が一生涯続く終身保険もよいが、期間限定で十分なケースもある
例えば、これは我が家のケースですが、
「子どもが独立するまでの向こう20年だけ手厚くすればいい」
という考え方もあります。
その場合、掛け捨ての方が合理性なこともあります。
「遺族年金」について、詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、気になる方はチェックしてみてください。
我が家の状況から導き出した結論
【我が家の状況】
- 子どもが22歳(大学卒業予定)になるまで保障を手厚くしたい
- その後は保障額を減らしてOK(自分の収入の範囲内で生活する予定)
- 現時点で貯金がある程度たまっている
- 投資(NISAやiDeCo)も並行してやっている
【結論】
- 保険に求めるものは期間限定の保障→「掛け捨て型」をチョイス
【考えたこと】
- 貯蓄や投資による資産形成をしているため、「貯蓄型」の特徴である「万一の保障」と「貯蓄」のダブル機能のうちの「貯蓄」の機能は我が家には不要。
- 保険料が手頃な「掛け捨て型」にすることで浮いたお金を貯金や投資に回すのが我が家には合っていそう。
貯蓄型が向いている人
✔ 貯蓄が苦手、まだ貯金があまりない(強制的に積み立てたい)
✔ 投資をする予定がない、または自分で資産運用するのは不安がある
✔ 相続税対策を考えている
掛け捨て型が向いている人
✔ 必要な期間だけ保障を持てればいい
✔ 家計の固定費を抑えたい
✔ 貯蓄や投資を自分でやっている
結論
「掛け捨て型」が正解でも「貯蓄型」が正解でもありません。
重要なのは、次の点ではないでしょうか。
- 公的保障を把握する(→いくらくらいもらえそうか確認)
- 民間の保険に求める保障額を計算する
- 「一生涯の保障が必要?」それとも、「ある期間だけ保障があればいい?」かをご自身のご家庭のケースで考える
これらを把握するのはなかなか骨が折れる作業かもしれませんが、ご家族の未来の安心のために、また固定費である生命保険料の最適化のために、是非一度確認してみてはいかがでしょうか。
各証券会社で取り扱う金融商品(株式、投資信託、NISA等)への投資には、価格の変動等により元本を割り込む(損をする)リスクがあります。また、商品ごとに所定の手数料等がかかる場合があります。
当サイトの情報は個人の見解・体験をもとに作成しており、特定の金融商品の取得を勧誘するものではありません。投資に関する最終決定は、公式サイトに掲載されている「契約締結前交付書面」等をよく読み、ご自身の判断と責任で行ってください。
掲載情報の正確性には細心の注意を払っておりますが、その内容を保証するものではありません。最新の情報については、必ず各証券会社の公式サイトをご確認ください。


